全館空調システムってどう?

住宅・建築

『全館空調』って聞いた事ありますか?

家建てようとしている人は聞いたことあるんじゃないでしょうか。

「興味あるけど、100万くらい高くなるし、、、」

「よくわからんし別にいらなくない?」

って思ってる方に僕なりに解説してみようと思います。

少しでも必要・不要の判断材料になれたらいいなと思います。

プロ目線から言うと全館空調は採用した方がいい

結論から言うと全館空調は採用した方がいいです。

初期費用は確かに必要ですが、メリットが大きいと思います。

このメリットがなかなか目に見えないのですが

暮らしていくうちに気づく部分があると思います。

全館空調システムってそもそも何?

全館空調を説明するには言葉を分けて考えてみます。

「全館」とは建物全体のこと

家全体って事ですね

「空調」は聞いた事ある人は

エアコンを思い浮かべる人が多いと思います。

でもこの場合の空調はエアコンとはちょっと違います。

「空調」とは

  • 室温の調整
  • 湿度の調整
  • 空気清浄(換気)

を行うことを言います。

エアコンは空気の清浄は行いません。

合わせると

建物全体(全館)の室温・湿度を調整して空気清浄をする(空調)

です

全館空調の反対は個別エアコン(部屋ごとのエアコン)です

メリットとデメリットは?

メリット

  • 家の中どこにいても暖かい(涼しい)
  • 空気が清潔に保たれる
  • 間取りの自由性が上がる(吹抜け・廊下の活用)

デメリット

  • 室温を室ごとに調整できない
  • 乾燥しやすい
  • 初期費用が必要

メリットとしては

全館空調は家全体を空調する事なので

トイレや廊下、階段も温度がほぼ一定です。

温度の急激な変化で体に負担をかけるヒートショックを軽減できます。

室温が家中で一定なので吹抜けや廊下スペースの活用など

間取りに自由性をもたすことができます。

意外と知られていませんが

全館空調は換気の際フィルターを通して外気を取り入れるので

外の埃や花粉などを低減して取り入れてくれます。

デメリットとしては

個別エアコンと違い

室ごとの温度の変更が難しくなります。

これに関してはサブで暖房器具などで対処した方がよいと思います

乾燥しやすくなります。

加湿器は必須ですね。

初期費用がかかる事がみなさん一番引っかかる部分だと思います。

確かに100万〜130万ほど余計に費用がかかることになります。

全館空調を採用したからといって

電気代が劇的に安くなったりはしません。

(電気代は空調システムより建物の断熱・気密性能の方に左右されます)

検討して取捨選択しよう

全館空調にしたからといって

「電気代が安くなって元が取れる!」

というものではありません。

あくまで暮らしの快適さが増す程度のものです。

家づくりは予算ありきです。

無理して採用する必要はありません。

自分の理想の暮らし方をイメージして必要なものを採用していくようにしましょう。

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